こちらでは、板金加工で用いられることがある表面処理についてまとめています。表面処理の特性や加工方法なども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
精密な板金加工品には、加工工程の終盤に表面処理を施す場合があります。屋外で使用される製品の場合は耐食性が必要になりますが、そのような場合に、メッキを施して耐食性を付加する表面処理によって、本来持ち合わせていない特性を付加することが可能です。
表面処理の種類には「メッキ・塗装・シルク印刷」という3種類があります。
メッキは、素材に薄い金属膜を析出させる表面処理のことをいいます。メッキをすると、金属が持つさまざまな特性を付加することが可能です。メッキは「電気メッキ・無電解メッキ」の2種類があります。
素材に対して塗料を表面に付ける塗装は、メッキと比べて装飾性に優れていて、さまざまな色の塗料で美しい外観に仕上げることが可能です。代表的な塗装方法には「焼付塗装・粉体塗装」などがあります。
シルクスクリーン・スクリーン印刷ともいわれるシルク印刷は、孔版の孔からインクを付けて印刷する方法です。用いられる孔版の再現性が悪いため、通常の紙媒体に印刷することはあまりありませんが、精密板金加工品にも使用されています。このシルク印刷を活用すれば、メーカー名などの文字を製品に直接印字することができます。
板金加工で作られた部品の表面処理については、部品の原料の金属によっても異なりますが、表面処理を行うと耐摩耗性に優れるほか、錆びにくく、傷がつきにくくなるというメリットがあります。また、見た目を美しくすることもできます。
板金部品へのメッキ処理は、耐食性や耐摩耗性を付加したり、装飾するなどの目的で行われますが、四三酸化鉄皮膜は皮膜が薄く、寸法変化が小さいので精密機器部品に向いています。その一方、油分が切れると錆の進行が早まってしまう恐れがありますので、使用箇所には注意する必要があります。
表面処理について、その特徴や、メリット・デメリットをまとめてみました。板金加工を行う際は参考にしてみてください。
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