こちらでは、板金加工で用いられることがある切断についてまとめています。切断の特性や加工方法なども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
切断とはものをたち切る、切り離すことを意味し、切断加工とは、加工物をたち切り、別々の物体に分離することをいいます。製造業の他、普段の生活の中でも幅広く用いられています。
切断加工は、切断に使うものによって「ガス切断・機械切断・ウォータージェット加工・電気切断(プラズマ切断)・レーザー切断」の5つがあります。
ガス切断は、ガス切断機を使用して溶接のようにアセチレンガスを燃焼させ、その炎で材料を溶かして切断する方法です。比較的厚い板や、光を反射しやすい素材でも切断することができます。
工作機械による機械的な力を用いて切断する機械切断は、主な方法として、切削やせん断があります。どちらも速度が速いのが特徴で、せん断ではあまり厚い材料の加工はできない一方、切削による切断ではかなり厚い材料まで加工が可能です。
水、または水に研磨剤を混ぜたものを細いノズルから噴射し、その勢いで材料を切断するのがウォータージェット加工です。加工熱が発生しないのがポイントで、他の方法では切断しにくいチタンでも加工できます。反対に、水に濡れてはいけないものは加工ができません。
電気切断(プラズマ切断)は、電気を放電させたときに発生するアーク(プラズマ)の熱で材料を溶かして切断します。加工物と電極の間にアーク(プラズマ)を発生させるため、電気を通す素材のみ切断が可能。ガス切断できないアルミやステンレス鋼やアルミでも加工でき、ガスやレーザーよりも厚い材料を切断することができます。
レーザー光をレンズで集約し、その熱で材料を溶かして切断するレーザー切断は、精密で複雑な形状でも美しい切断面で加工できますが、機械が高額なことと、厚い素材の加工ができない点もあります。
加工しやすい材料の厚さは、鋼材の場合「鋼板:厚さ13mm以下・山形鋼:厚さ13mm以下・丸鋼:棒径13mm以下」です。電気切断(プラズマ切断)では、ガスやレーザーよりも厚い材料を切断することが可能です。
切断加工を行う際は、板の厚みに注意する必要があり、材料が厚くなればなるほど加工しにくいというデメリットがあります。
切断について、その特徴や、メリット・デメリットをまとめてみました。板金加工を行う際は参考にしてみてください。
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