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板金加工の工程

こちらでは、板板金加工の工程についてまとめています。板金加工には、出荷までに大きく分けて「展開・プログラム→抜き・切断→バリ取り→曲げ→溶接→仕上げ→組立→検査」という8つの工程があります。

板金加工依頼の工程

展開・プログラム

板金加工は1枚の板から加工するものですので、CADや専用のソフトで加工前の1枚板の状態に展開する工程が必須です。図面の展開ができたら「ネスティング」というレイアウトを行い、それと並行して加工プログラムを作成します。

抜き・切断

抜き・切断は、金属板の外周や内側の穴などを切り出す工程です。主に、レーザ切断機とタレパンの2種類の加工機を使用します。レーザ切断機とタレパン両方のメリットを同時に実現できる「レーザ・パンチプレス複合機」もあります。

バリ取り

抜き・切断後は、レーザの切断バリやパンチプレスのせん断バリ、カエリなどがある程度発生してしまいます。ハンドグラインダーやヤスリを使って手作業でバリ取りを行う場合と、バリ取り機で加工する場合があります。

曲げ

曲げ加工とは、プレスブレーキという機械に金型を取り付けて、切断した板材に圧力をかけ、一定角度で直線的に曲げる手法のこと。この工程の精度によって、後の溶接で加工しやすかったり、見た目が大きく変わってきたりしますので、板金加工において特に重要な工程の一つです。

溶接

溶接加工は、金属に熱をかけて溶融させ、冷却することで金属を接合する方法です。レーザ溶接は熱ひずみを抑えられるもので、加工技術を標準化しやすいというメリットもあります。

仕上げ

板金加工の仕上げ工程では、溶接で発生する焼けを電解研磨で除去したり、溶接で発生する熱ひずみを除去したり、肉盛り溶接で盛った凸部をグラインダーで削り落としたりする工程などがあります。

組立

複数の部品を組み合わせ、ボルト・ナット・リベットなどの締結部品を用いて組み立てます。組立作業は別名「アッセンブリー」と呼ばれ、部品単位の小さな組立でも、最終的な機械・装置全体の組立でも、幅広い作業となります。

検査

一般的に、板金加工品の出荷前検査では、目視で寸法検査・外観検査を行います。寸法検査では主に、角度計やノギス、スケールなどを用いて寸法はもちろん、穴の位置や精度に問題ないかどうか、図面と完成品を見比べながら確認を行います。外観検査では、製品にキズやバリがないかどうかを目視確認。工場によっては画像測定機、三次元測定機を用いる検査もあります。

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