こちらでは、板金加工で用いられることがあるアルミニウムについてまとめています。アルミニウム素材の特性や加工方法なども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
アルミニウムは非金属の中で特に生産量が多く、身近な製品に幅広く使用されています。基本的にほとんどが合金ですが、1円硬貨は純アルミニウムで、非常に稀な活用方法といえます。
アルミニウムの特徴はその軽さにあります。また、鉄の1/3ほどの密度しかないなど、さまざまな性質を持っています。
アルミニウムの比重は2.7で、このアルミニウムの軽さを活用している製品には、スマートフォンなどが挙げられます。その他、自動車や飛行機などの部品にも活用されています。
鉄などの金属は腐食に弱いのですが、酸化皮膜という膜を自身で生成するアルミニウムは、腐食やサビの発生を防ぎます。この耐食性の高さを活かして、船舶や建築物などの部品に幅広く使用されています。
アルミニウムは通電性にも優れており、エレクトロニクスやエネルギーの分野でも幅広く活用されています。また、鉄の3倍ほどの熱伝導率があり、熱しやすく冷めやすいのも特徴の一つで、調理器具や冷暖房機器、エンジン部品などにも用いられています。
簡単に曲げたり丸めたり、伸ばしたり薄くしたりなど、加工がしやすいという特徴もあります。複雑な形状にも加工しやすいため、アルミホイルやアルミサッシなどの商品を生み出しています。
曲げ加工は、「ロール曲げ・ベンダー曲げ・板折り曲げ」などの種類に分けられます。ロール曲げや板曲げなら金型も必要ありませんので、素早い対応ができるというメリットがあります。
プレス加工とは、専用の金型とプレス機で変形・せん断する加工法のこと。「曲げ加工・絞り加工・せん断加工」などの種類に分けられ、成型する形などによって使い分けられています。単純な形状の部品を大量生産する場合は、このプレス加工が適しています。
材料を切る・削ることによって成型する加工法のことを切削加工といいます。「旋削加工・転削加工」に分けられ、刃物で成型しますので金型は必要ありません。また、少ロットであれば即対応も可能です。複雑な構造でも精度の高いものを製作できるメリットがあります。
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