こちらでは、板金加工で用いられることがある銅についてまとめています。銅素材の特性や加工方法なども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
銅の大きな特徴は、伝導率や熱伝導性が優れている点にあります。精密機械などにも幅広く用いられている素材で、純銅は純度が99.9%以上のもの、ベリリウム銅は銅にベリリウムとコバルトを配合した合金、リン青銅は銅とスズの合金、真鍮は黄銅とも呼ばれる銅と亜鉛の合金があります。以前は、貨幣や農工具などにも用いられていた銅ですが、純銅は高価な素材のため、日用品で用いられるケースはほとんどないといって良いでしょう。
銅板は、非常に熱伝導率が高いことから溶接は難しいとされています。板厚が薄ければ薄いほど熱によって歪みやすくなりますが、薄肉の銅板でも溶接できるマイクロスポット溶接などの加工技術もあります。
銅は、金属の中でも導電率・熱伝導率が高いという性質があります。導電性の高さは銀に次いで二番目で、熱伝導率はアルミニウムなどの物質よりも優れているので、銅鍋としても利用されます。
銅は非常に柔らかく、伸ばしたり押し込んだりすることで形を変えやすいという特性があります。「曲げ加工・絞り加工・切削加工」などの加工を行いやすく、細かな模様などを描くことも可能です。こういった特性を生かして、銅線・銅管・銅板・銅棒などの多種多様な製品に活用されています。
他の金属と比べて耐食性に優れている銅は、海水にも耐食性が高いと言われていますが、硫酸や塩酸、硝酸などの化学物質には侵されやすいという特徴もあります。このような性質を活用して、屋根や船のスクリューなどの材料として活用されます。
銅は柔らかい金属ですがもろさがないので加工性に優れており、「曲げ加工・絞り加工」が容易にできますが、注意すべき点もあります。銅板は安い金属ではありませんので、銅の特性を把握した上で加工を行いましょう。
切断加工は、文字通り金属を切断する加工です。銅は柔らかい金属なので、薄い銅板をハサミやカッターでも切断できますが、製品を作るためには、難しい加工が必要となります。
銅は熱伝導率が高いため熱が逃げやすく膨張率も高いので、溶接の熱による変化が大きく、溶接は難しいとされています。銅の溶接には「アーク溶接・ガス溶接・ろう付け」などがあり、ファイバーレーザーでの溶接も適しています。
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