Q・C・Dを兼ね備える
「一貫生産体制」の板金加工業者

品質の良い業者に依頼したい。しかしながらコストや納期といった観点も無視はできないでしょう。

そこでこのメディアでは「一貫生産体制」により、コスト・品質・納期のすべての向上を実現している板金加工業者ばかりを掲載。都道府県ごとにまとめていますので、自社にピッタリな業者を探してみてください。

【都道府県別】
QCDを兼ね備えた板金加工業者を見る

板金加工における
「一貫生産」とは

板金加工の工程図
板金加工の工程図

多様な加工方法を経て完成する板金加工。このサイトでは、上記のような多様な加工工程を一気通貫で対応してくれることを「一貫生産」と定義し、そういった業者ばかりを掲載しています。

では、依頼する企業にとって、一貫生産への対応が具体的にどのようなメリットにつながるのでしょうか。

「一貫生産」のここが
QCDにつながっている

Quality(品質)
品質のイメージ

各工程を1社にすべて任せられる「一貫生産」は品質管理の面で非常に重要。

2社以上にわたって品質を管理する必要もなく、品質面で問題が発生した際も責任の所在がはっきりしているというのは安心材料といえるでしょう。

Cost(コスト)
コストのイメージ

「一貫生産体制」があれば、複数業者に依頼する必要もなく、中間業者へのマージン発生を抑制することが可能

そうやって捻出したコスト分を品質の追及などに使用することもできるでしょう。

Delivery(納期)
納期のイメージ

業者を2社以上またぐ場合は、当然そのやり取りに余分に時間がかかります。

物流や工程間の製品滞留のロスを削減し、短納期を目指すのであれば「一貫生産体制」が必要となるのです。

QCDのそろった加工業者の中から、自社にあった業者を見つける必要がある

「一貫生産体制」はQCDがそろっているかどうかの目安のひとつだと言えます。しかしこれは言ってしまえば、業者選びのスタートラインに立ったにすぎません。

重要なのはそのうえで、精密板金が得意なのか、大物が得意なのか、試作板金が得意なのか、VA提案に力を入れているのか、大ロットに対応しているのかといった各社の得意分野を知ること。そういった付加価値の情報をもとに、自社にぴったりの板金加工業者を見つけていきましょう。

【都道府県別】
QCDを兼ね備えた
板金加工業者一覧

当サイトでは、これまで説明した「一貫生産」に対応している板金加工会社をピックアップし、エリアごとにまとめました(※)

どれもQ・C・Dのそれぞれにおいて、期待できる会社ばかりです。ぜひその上で、どんな特徴を持った会社なのかをまとめていますので、依頼先を探す際の参考になさってください。

Google検索「板金加工 都道府県名」で検索し、一貫生産に対応していると記載のあった板金加工業者をピックアップ(2022年11月2日時点)

北海道・東北

北海道

青森

秋田

岩手

山形

宮城

福島

関東

中部

新潟

富山

石川

福井

長野

岐阜

山梨

愛知

静岡

近畿

京都

滋賀

大阪

奈良

三重

和歌山

兵庫

中国

鳥取

岡山

島根

広島

山口

四国

香川

愛媛

徳島

高知

九州・沖縄

福岡

佐賀

長崎

大分

熊本

宮崎

鹿児島

沖縄

板金加工とは

板金加工とはの画像

板金加工は、金属の薄い板に力を加えて変形させ、立体的な形状を作り出す加工技術のこと。大きく分けて、「建築板金」と「工場板金」があります。

建築板金では、主に薄い金属板を切断したり、変形させたりすることによって、外壁や屋根、雨とい、厨房用金物、天蓋、ダクト、排気筒といった建築板金製品を製造します。

一方工場板金は、主に厚い金属板を使い、建築板金と同じような加工過程を経て、様々な業界における金属製品を製造しています。

板金加工の工程

板金加工の工程図
板金加工の工程図
  1. 展開:
    設計図面の多くは3DCADで描かれます。板金加工は1枚の板から加工するもののため、加工前の1枚板の状態に、CADを使用して展開する工程が欠かせません。
  2. 抜き・切断:
    ブランクとも呼ばれる抜き・切断は、金属板の外周や内側の穴などを切り出す工程。主に、レーザ切断機とタレパンの2種類の加工機を使用します。
  3. バリ取り:
    前工程におけるレーザの切断バリなどを、取る工程。ハンドグラインダーやヤスリなどを使って手作業で行ったり、バリ取り機で加工したりします。
  4. 曲げ:
    板金加工における一般的な加工工程。この曲げ工程の精度が、次工程の溶接に大きく影響するため、曲げ加工は板金加工の中でも非常に重要な工程のひとつです。
  5. 溶接:
    金属に熱をかけて溶融させ、冷却することで金属を接合する溶接。板金加工では「TIG溶接・レーザ溶接」という2種類を主に用いています。
  6. 組立:
    部品単位の小さなものをはじめ、ユニット単位での中規模なもの、機械・装置全体といった大きなものまで、幅広い製品で組み立て作業は行われます。
  7. 検品:
    出荷前に寸法検査と外観検査を行います。寸法検査ではスケールや角度計などを用いて、寸法や穴位置などを確認。外観検査では、製品にキズやバリがないかどうかを確認します。

板金加工の素材

鉄は幅広い場面で活用されていて、板金加工においても鉄を活用した金属素材が多く利用されています。板金加工で使われる鉄は、鉄と炭素を合わせた鉄鋼材が一般的。

鉄鋼材は純鉄とは異なり、低コストで加工しやすいという特徴があります。

アルミニウムの大きな特徴はその軽さにあり、非金属の中で非常に生産量が多い素材です。基本的にほとんどが合金で、身近な製品にも幅広く使用されている素材。

アルミニウムはよりも1/3ほどの密度しかないなど、さまざまな性質を持っています。

ステンレスの主成分は鉄で、クロムやニッケルを配合させた合金鋼のこと。100年ほど前から活用されてきた素材で、身近な製品にも多く使われています。

ステンレスを板金加工する際には他の鉄鋼材料と同じような加工が可能ですが、熱伝導性が悪いという特性により、加工熱が高くなりやすいデメリットもあります。

伝導率や熱伝導性が優れているという特徴を持つ銅。

精密機械などにも幅広く用いられていて、純度が99.9%以上の純銅や、銅にベリリウムとコバルトを配合した合金であるベリリウム銅などがあります。

板金加工の種類

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レーザー加工 >
板金加工の一種であるレーザー加工は、タレパン加工と並んで、金属を加工する際に使われる一般的な加工方法です。
レーザー加工機を使えば、手作業では困難な複雑な加工でも簡単に行うことができます。
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タレパン加工 >
タレパン加工のタレパンとは、「タレットパンチプレス加工」のことで、さまざまな形の金型を使って高い圧力をかけ、金属の板を打ち抜く加工です。
NC制御(プログラム)によって、複雑な打ち抜き加工でも自動で行うことができます。
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圧入加工 >
圧入加工とは、金属同士をネジやビスなどを使い、加圧によってつなぎ合わせる加工法のこと。
圧入は、切削加工や鍛造加工などと比較して加工が容易で、コストも抑えられるという特徴があります。
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溶接加工 >
溶接は、主に金属と金属を接合するための代表的な加工方法。身近な電化製品、自動車、さらには航空機など、さまざまな製品に用いられています。
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ベンダー曲げ(ベンダー加工) >
ベンダー曲げ(ベンダー加工)は、基本的で重要な板金加工方法の1つです。ベンダーと呼ばれる機械で圧力をかけて板金を好きな形状に曲げて加工するもので、自動車部品、機械製品などの幅広い金属加工に用いられる加工です。
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シャーリング加工 >
シャーリング加工は、目的の板金素材をカットして、任意の部品へと切り分ける板金加工のこと。シャーリング加工を行う機械は「せん断機」とも呼ばれていて、基本原理は巨大なハサミです。
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切断 >
切断とは、ものをたち切る、切り離すことで、切断加工とは、加工物を切って別々の物体に分離することをいいます。
切断加工は、切断に使うものによって、ガス切断や機械切断、ウォータージェット加工などがあります。
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絞り加工 >
絞り加工とは、金属の薄板から円筒や円錐、角筒などの形状の容器を成型するプレス加工のこと。
必ず底がある容器が作られる絞り加工は、一枚の板金素材に圧力を加えて変形させますのでつなぎ目や溶接がありません。
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抜き加工 >
板金加工の一つである抜き加工は、金属製の金型などを用いて材料をせん断する加工のことをいいます。
抜き加工にはプレス、レーザー、ワイヤーカットなどの方法がありますが、汎用な金型を使用してタレットパンチプレス機でせん断を行うのが一般的です。
電球のアイコン
表面処理 >
精密な板金加工品には加工工程の終盤に表面処理を施します。
屋外で使用される製品にメッキを施して耐食性を付加するなど、表面処理は本来持ち合わせていない特性を付加することができます。
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打ち出し板金 >
打ち出し板金は、厚さ6mmほどの薄い板をハンマーなどで叩きながら伸ばし、三次元の曲面を作り出す板金加工技術のこと。
軍の甲冑や金属製マスクなどにも用いられてきた加工法で、体で覚えるという感覚的経験の技術ともいえます。
電球のアイコン
精密板金加工 >
精密板金加工は、一般的な板金加工では製造が不可能とされる複雑な形状の製品や試作品を生み出します。
板金加工の中でも、特に高度な技術が必要な加工方法です。最初に専用の金型を製造する必要がなく、コストや時間も削減できます。詳しくは精密板金加工のページをご覧ください。

板金加工のきほんの「き」

まずは電話やメールなどで問い合わせ、設計図はあるのか、どのようなパーツがいくつ欲しいのかなどを伝えます。

打ち合わせでは、依頼したい板金加工の詳細などを細かくヒアリングします。

板金加工は1枚の板から加工するものですので、CADや専用のソフトで加工前の1枚板の状態に展開する工程が必要です。

図面の展開ができたらレイアウトを行い、加工プログラムを作成。抜き・切断などを行います。

板金加工は少量多品種生産に向いていることがメリットで、設計変更が生じた場合でも柔軟に対応できるところも特徴の一つです。

プレス加工の場合は、製品ごとに金型を用意する必要がありますが、同じ形状の部品の量産には向いています。

コストダウンを実現するには、なぜコストがかかるのかを把握し、その上で必要な対策を行う必要があります。板厚が同じものを使えば複数の板厚を購入することもありませんので、余分な費用もかかりません。

板金加工とプレス加工は、どちらも金属加工の分野で用いられている加工技術です。両方の方法で同じ形状の製品を作ることも可能ですが、力の加え方や金型の種類など、仕組みには大きな違いがあります。

試作板金は、1個からでも短納期で製作できるのが特徴です。曲げ加工や絞り加工など、板金加工全般の試作や、精密な板金部品などを試作します。